Photo by Ripple design

Studio Necola   -Necolighting Project-

2016年 東京都

東京都文京区にあるダンススタジオ兼個人住宅の照明リノベーションプロジェクト。愛猫達と共に暮らす住宅には猫をテーマにした存在感のあるアートが室内外に配されており、それらをどう照らすかが課題の一つであった。

また、この住宅の最大の特徴はダイニング・キッチンの壁面に広がる圧倒的迫力を持ったボタニカルアートである。実際の植物をスキャナーで取り込み、それをさらにPCで植物として再構築するという独自の手法で注目される荒木克己氏の作品。リノベーションのメインテーマは、この作品に対して最適な照明を提案することであった。

アートに集中するために既存のペンダントを、テーブルのみを照らす高演色スポットライトに変更し、Ra96の演色性を誇る特注のLEDライン照明を用いて実際の植物を下からライトアップするようなイメージで提案を行った。高演色のリニアな光で照らされたボタニカルアートは夜になると本当にそこに存在しているかのような立体感と鮮やかな色彩で浮かび上がり、夜の森に迷い込んだような錯覚に陥る。

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