Photo by Ripple design
2014年 神奈川県 設計:株式会社 HAK
神奈川県横浜市鶴見区にある人工透析クリニック。通院する患者さんをやさしく迎え入れ、リラックスできる雰囲気を作り出すために医療施設でありながら温かみのある電球色を中心とした照明計画を行った。
外観は白色のブラインドをLEDの間接照明で下から照らし、日が沈むとやさしい行灯のような光が街に灯る。また透析室では人間の生体リズムに合わせて時間ともに光の色温度を変化させるサーカディアンライティングを取り入れている。患者さんに直接光源が見えないように間接照明で構成された透析室は、午前中は電球色、正午から夕方までは昼白色~温白色、夕方以降は再び電球色へと光の色温度が緩やかに変化する。
サーカディアンライティングは太陽光の色温度の変化を模しており、太陽の動きに合わせて生活する人間や生物と相性の良い照明手法として医療施設はもちろん、様々な空間で注目されている。